イベント情報
終了 2019/12/13（金） 開演13:30 開演18:30
舞台劇 「五島崩れ 椿の島のアヴェ・マリア」「時代の風潮に流されず、愛と自由な心を失わずに生きる」
森禮子さんの名著を舞台化
開催期間
2019/12/13（金） 開演13:30 開演18:30
開催場所
博多座
入場料
S席6,500円
A席5,500円
B席3,500円
(当日500円増)(予定)お問い合わせ
森禮子さんの小説「五島崩れ」を舞台化する会（アートマネジメントセンター福岡内）
TEL:092-752-8880
概要
大浦天主堂での「信徒発見」から３年、長崎県・五島列島をキリシタン弾圧の嵐が吹き荒れます（「五島崩れ」）。この悲劇を題材に「人間の尊厳と自由」を問うた福岡市出身の芥川賞作家・森禮子さん（1928～2014）の名著『五島崩れ』を舞台化しました。「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の世界文化遺産登録記念制作。
ココが見どころ！
「五島崩れ」の嵐の中、ひたむきに生きる島娘ミツと島廻り役人との許されざる愛、そして、潜伏キリシタンたちの過酷な運命は‥。演劇とグレゴリア聖歌の合唱、コンテンポラリーダンスがコラボレーション。400年の時を超えて祈りの言葉「唄オラショ」を口伝してきた生月島壱部（長崎県平戸市）の「かくれキリシタン」の皆さんと、この悲劇の舞台となった久賀島を祖先の地とする五輪真弓さん（シンガーソングライター）が特別出演します。
事業概要
幕末から明治初年にかけて長崎県・五島列島で起きた最後のキリシタン一斉弾圧、「五島崩れ」。この悲劇を題材に、福岡市出身の芥川賞作家・森禮子さん（1928〜2014）が「人間の尊厳と自由」のテーマを現代社会に問うたのが小説『五島崩れ』（1980年）。「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」がユネスコの世界文化遺産に登録されたことを記念し、今では隠れた名著となっている『五島崩れ』に光を当て、歴史を継承しようと、福岡と長崎の市民有志が実行委員会を結成して舞台化した。
当日の状況
『五島崩れ』は、キリシタン弾圧の嵐の中で、短い生涯をひたむきに生きた島の娘ミツと島廻役人との許されざる愛、そしてキリシタンたちの過酷な運命を描き出す。本公演は、演劇によるストーリー展開に加えて、生月島（長崎県平戸市）で信仰を継承する「かくれキリシタン」の皆さんが特別出演して「唄オラショ」を実演。混声合唱団「コーロ・ピエーノ」によるグレゴリオ聖歌が舞台を引き締めた。主役に抜擢された春日遥香さん（バレリーナ）は演劇初挑戦だがミツ役を好演。さらに、エンディングで五輪真弓さんの名曲「時の流れに〜鳥になれ〜」の世界をコンテンポラリーダンスで表現し満場を魅了した。
まとめ
地域発の新しい演劇を創造しようという呼びかけに、出演者を募ったオーディションには福岡県内はもちろん長崎・熊本県からも希望者が集まった。素人だがテーマに共感してという人、博多座で演じてみたいという人、芸能の世界を目指している高校生、舞台に立った約80人の思いは様々。東京からもプロの俳優３名が協力出演し、地元の演劇界で活動している人たちには稽古を通じて刺激され、学ぶことが多かった、という成果もあった。当日、観客の中には、潜伏キリシタンの子孫という人たち、五島を故郷とする人たち、そして原作に共感する人たちが九州各地、東京からも駆けつけた。共催の五島市と後援の長崎県は職員を派遣し、世界遺産に登録された各地のパネルを展示、観光・物産を紹介するなどして盛り上げた。
当日プログラム
開演 昼13時30分、夜18時30分（２公演）
スタッフ
（脚本・演出）田中はくどう（振付）春日桃子（アクション）シンシア・ラスター（演出補）待鳥和歌子（監修）安部龍太郎（制作）横尾和彦
出演
春日遥香、高木勝也、堀田眞三、中村繁之、玄海椿、明日良、石田哲也、松浦ミキル、宗ソフィア、ジュリアン・コント、大國千緒奈、桑奈ミミ、中野薫、原大介、福原拓也、舛川啓子、松島未采、彩咲すみれ、古荘勝代、那吹恭矢、江口直繁、内布孝幸、宮崎慶介、樋口英祐、牛場大翔、ＭＯＭＯＨＡ、甲斐杏奈、佐藤沙良々、澤田芽生 他
特別協力
生月島壱部の「かくれキリシタン」の皆さん（谷本雅嗣、大石義孝、川﨑雅市、山本善則）
五輪真弓（「時の流れに～鳥になれ～」の楽曲提供）
安積道也（西南学院音楽主事）
混声合唱団「コーロ・ピエーノ」
主催
森禮子さんの小説『五島崩れ』を舞台化する会 （会長 Ｇ・Ｗ・バークレー） 他
共催 五島市
後援
長崎県、熊本県、福岡市、長崎市、佐世保市、平戸市、天草市、南島原市、小値賀町、新上五島町、カトリック中央協議会、カトリック長崎大司教区、カトリック福岡司教区、九州旅客鉄道 他
協力
アートマネージメントセンター福岡
助成 福岡文化財団
（以上、敬称略）
