ココが見どころ！

「県展」の通称で広く県民に親しまれている本展覧会は、７部門で約３，０００点の応募がある全国的にもレベルの高い、伝統ある公募展です。あわせて、福岡県美術協会会員の作品を展示し、県内の美術活動の充実をめざしています。

事業概要

県民から広く作品を募集し、その優れた成果を展示することで、創造意欲を高め、美術を通した豊かな生き方を支援する。あわせて、福岡県美術協会会員の作品を展示し、福岡県における美術活動のより一層の充実をめざそうとするものである。

主催／福岡県美術展覧会実行委員会（福岡県立美術館、公益社団法人福岡県美術協会、朝日新聞社）
後援／福岡市・福岡市教育委員会 ほか
協賛／株式会社岩田屋三越

まとめ

県民の美の祭典として、「県展」の愛称で親しまれている本展覧会は今年度で７５回目をむかえた。出品数、内容ともに全国有数の公募美術展であり、県民の方々の美術活動の振興・発展の一助となっている。どの作品も出品者の情熱の結晶であり、創作の喜びにあふれた力作ばかりである。
公募の部では幅広い世代から2,822点の作品が出品され、入賞・入選作品1,323点、会員の部628点の作品を４期に分けて展示した。デザイン部門では16歳、彫刻部門では22歳の学生2名が県知事賞を受賞し、若手作家の活躍が光る展覧会となった。各会期の最終日には合評会を開催し、審査員が展示作品を講評した。参加者は、積極的に自分の作品のアドバイスを受けるなど真剣に聴き入る方が多く、今後の作品制作への意欲を掻き立てることができた。

当日プログラム

＜開催日・会場＞
■県展（福岡県立美術館）
（１期）書 ９月３日（火）～９月８日（日） （２期）洋画 ９月１０日（火）～９月１６日（月・祝）
（３期）日本画・彫刻・デザイン ９月１８日（水）～９月２３日（月・祝）
（４期）工芸・写真 ９月２５日（水）～９月２９日（日）
【巡回展】
■筑後展（大牟田文化会館）
日本画・洋画・書・写真 １０月７日（月）～１０月１３日（日）
■宗像展（宗像ユリックス）
日本画・書 １０月１６日（水）～１０月１８日（金） 洋画・写真 １０月２２日（火・祝）～１０月２５日（金）
■筑豊展（嘉麻市立織田廣喜美術館）
洋画 １０月２９日（火）～１１月４日（月・振） 日本画・写真・デザイン １１月６日（水）～１１月１０日（日）
書 １１月１２日（火）～１１月１７日（日）
■北九州展（北九州市立美術館)
日本画・洋画・彫刻・工芸・書・写真・デザイン １１月１９日（火）～１１月２４日（日）

当日の状況

審査員

【日本画】宮廻 正明、倉橋 協子、古野 靖弘、松本 由美子、森田 秀樹
【洋画】中林 忠良、瀧井 利子、友添 泰典、光行 洋子、美山 都子
【彫刻】勝野 眞言、津田 三朗、知足院 美加子、藤田 健次、山本 隆明
【工芸】伊藤 嘉章、佐藤 好昭、岡田 弘子、髙司 晃、筒井 知徳、栁瀬 眞一
【書】伊藤 滋、財前 謙、呂 金柱、大塚 啓香、鐘ヶ江 勢二、川波 猗嶂、師村 妙石、橘 魁州、谷口 辰子
【写真】織作 峰子、髙良 慶治、徳永 美奈子、姫野 善久、渡辺 和幸
【デザイン】牧野 伊三夫、有松 稔晃、岩﨑 勇、江頭 一博、大宝 拓雄

福岡県知事賞

日本画部門 「トロッコの記憶」
川上斎子（福岡市中央区）

洋画部門 「帰路」
篠原律子（筑紫野市）

工芸部門 「鉄釉線刻紋壺」
浮橋美保子（糸島市）

デザイン部門 「浸透」
大山彩音（太宰府市）

書部門 「風そよぐ」
髙橋貴子（飯塚市）

写真部門 「キャッ！」
井上眞由美（北九州市小倉北区）

彫刻部門 「連鎖の殻」
寺本幸弥（宇美町）

福岡県文化団体連合会賞

日本画部門 「午後のバルコニー」
大木純子（福岡市南区）

洋画部門 「時代の断層」
末永千春（北九州市小倉北区）

彫刻部門 「メランコリー」
芳賀胡桃（北九州市八幡西区）

写真部門 「母と子」
丸山徳子（福岡市南区）

工芸部門 「深海（Ⅲ）」
滝口廣子（宗像市）

デザイン部門 「個性」
平位章子（筑紫野市）

書部門 「林鴻詩」
山本信子
（福岡市中央区）