イベント情報

終了 2020/11/8(日)

第28回ふくおか県民文化祭2020「作品が生まれるときー越境する創造の力」

作品が生まれるときの創作の力に触れ、その魅力を味わおう

  • 開催期間

    2020/11/8(日)

  • 開催場所

    アクロス福岡 円形ホール 

  • 入場料

    一般:通し券 1,500円 午前あるいは午後のみ 1,000円
    学生:通し券 1,000円 午前あるいは午後のみ 500円

  • お問い合わせ

    「作品が生まれるとき」実行委員会
    TEL:092-735-2800
    FAX:092-735-2792

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概要

 午前と午後に違う出演者を招いての二つのトークイベントを行った。午前の部は、福岡在住の翻訳家三角和代さんと読書会を主宰し書評を手がける大木雄一郎さん。読むこととそれを表現し伝えることの面白さを知りたいと考えた。午後の部は、評論家の深野治さんを聞き手にして、美術家の酒井忠臣さんが、作品が生まれる現場について語ることで、創造力の魅力に触れようと思った。

当日の状況

 福岡県詩人会会員や読書会参加者、画家、一般の方々が集まった。午前の部は、福岡在住の翻訳家三角和代さんが翻訳の楽しさや難しさ、翻訳家になるまでの道のりについて語った。また、今面白いミステリについての話も飛び出し、読書案内にもなった。人称やことばを生みだした国々の文化の違いをどう克服するかの話は会場からの質問者にも興味深い話題だった。午後の部は、評論家の深野治さんを聞き手にして、美術家の酒井忠臣さんが、作品が生まれる現場について語った。なぜ、福岡を選んだか、そして今なぜ阿蘇を創作の地に選んでいるかという作品と場所との関係を作品に即して語り明かしていく話は、福岡の60年代以降の美術史にも迫り貴重な内容だった。

まとめ

 それぞれのトークイベントが、創りだした作品を、どう相手に伝えるかの問題の大切さについて語っていた。生みだされた作品が受け手を楽しませ、創作の魅力を伝えることで次の創造力へのエネルギーとなり、それが文化を育んでいく。その渦中に創作者も鑑賞者もいるのだということが実感できた。また、翻訳家が腐心するそれぞれのことばの持つ社会的背景への理解は、多文化社会を生きる私たちにとって大切なことだと改めて感じた。さらに、育った場所、暮らしている環境が、創作にいかに密接に結びついているかがわかるトークイベントだった。ジャンルが違う二人だが、自らの夢を実現するために常に研鑽を重ねていく姿勢は共通していた。その姿勢が、参加者の心を捉えた。

当日プログラム

午前の部
1. 主催者挨拶
    福岡県詩人会 代表幹事 脇川郁也
2. 出演者紹介 田島安江
3. トークイベント「翻訳小説へのおもい―読むことと伝えること」
    三角和代(翻訳家) 大木雄一郎(書評家)
午後の部
1. 主催者挨拶
    福岡県詩人会 代表幹事 脇川郁也
2. 出演者紹介 田島安江
3. トークイベント「白に対峙する《黒の空間》」
    酒井忠臣(美術家) 深野治(評論家)

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